2001年創業。徹底した品質重視による赤ワイン、シードル、林檎ワインを製造している、
夫婦2人で運営する小さなワイナリー。


盛岡市の南、北上川の東岸に連なる丘は、数億年前の古い地質からなる地帯です。また、寒暖の差がある気候、などワイン造りには非常に恵まれている土地なのではないかと常々思っていました。

2001年4月、思い立って第三セクターのワイナリ―勤務から独立し、夫婦2人でワイナリーを立ち上げるべく、有限会社を設立しました。コンセプトは「テロワールを生かした高品質のワイン造り」。

まず着手したのが、林檎ワインの醸造です。当ワイナリーのあるこの地は、明治5年から始まる良質の林檎栽培地帯でもあり、北上川東岸のワイナリー周辺地域の原料にこだわった林檎ワインの仕込みをしました。

翌2002年の春に畑を開墾し、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンの2種類の赤ワイン専用ブドウの栽培を開始しました。
2003年には、発酵中の林檎ワインのおいしさに注目し、発酵終了したシードルを急冷し、そのまま瓶詰する「シードル原酒」を製品化。また、林檎の品種ごとに味の違うシードルシリーズ、そして近隣の果物(いちご、カシスなど)の果汁を加えたシードルのシリーズなどを次々と開発してきました。

2005年には、自社栽培の葡萄、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンの赤ワインのリリースを開始。葡萄は、夏に、その房の大きさを約三分の一までに減らし、さらに収穫してから手作業でよい粒だけを選果して仕込みます。そのため年間の生産本数は毎年、約1000本の限定販売です。

林檎のワイン、シードルも林檎の個性を最大限に生かすため、芯をすべてくり抜くなど、できる限り手作業で良質の果汁を得、酸化防止、味の明確化など独自の技術を駆使して生産しています。

誤解を恐れずに言うならば、ワイン造りの方程式は単純です。葡萄を実らせてそれを発酵させれば良いのですから。しかし、その土地のテロワールを生かした本当の高品質ワインとなると話は別です。

「高い品質のワインとなるためには」という問いかけを片時も離さずに、毎年毎年葡萄とともに生育の各ステージに寄り添い、収穫、仕込み、熟成、これらの作業を繰り返して行きます。そうすると毎回少しずつ何かしらの気づきがあり、ほんの少し理解が深まります。意欲がなければ見逃してしまうほどの本当に小さな一歩。こうして螺旋状に積み重なった経験がワインに表現されていきます。そしてそれは延々と続き、終りが見えないのです。多分一生かかっても終るものではないでしょう。

この土地のワインが、その高い品質ゆえに人々に親しまれ、地域の誇りとなり文化となることを願って、ワイン造りへの情熱、想いは誰にも負けないつもりです。

有限会社 五枚橋ワイナリー
代表取締役 五枚橋 裕

 
 
 

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果実酒製造免許 酒指 第1556号
平成13年10月5日

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●定休日 毎週水曜日(商品の発送およびメール返信も休ませていただきます)