五枚橋ワイナリー カベルネ・ソーヴィニヨン2021AF (古樽熟成)
内容量:750ml アルコール度数:12.5%
瓶詰め本数:276本
タランソー社のアリエール産オークの古樽での熟成。カベルネ・ソーヴィニヨン100%、糖度21.3度。この年はメルロー同様非常に良い年。収穫された葡萄をさらに厳格に黒い粒のみに選果し、仕込んだワインです。
2年熟成の味は、例年のカベルネ・ソーヴィニヨンの「張りのある果実味」という印象よりも断然厚みがあり、それでいて縁取りが滑らかな広がりも感じられます。カベルネ独特の酸の張りはこの年は味の骨格となり、表面には感じられないのですが、ふくよかな味を支えてボディ全体の大きさを形成しています。完熟した葡萄の香りと樽貯蔵の味の奥行と相まって深い「旨み」を感じるワインです。
2021年の葡萄
2021年4、5月は比較的高い気温で発芽は順調。6、7月は晴天に恵まれる日が多く、特に7月は真夏の気温、開花、房の生育も良好でした。8月は雨が比較的多く気温はさほど上がりませんでしたが、秋の雰囲気を漂わせ9月の晴天につながりました。全体的に葡萄にとっては気候の流れは理想的で、非常にコンディションの良い収穫を迎えることができました。
仕込みも完全に黒い色の粒だけを厳しく選果、糖度が高くても色がやや薄いものは完全にはじきました。
当然量は減りましたが、その結果、発酵後のワインは非常に充実した色と味を見せ、ボディと旨みが十分にあり、この17年間の造りの中では最高の仕上がりになりました。
「テロワールを生かした高品質のワイン造り」のコンセプトのもと、理想にまた一つ歩を進められた年になりました。