五枚橋ワイナリー メルロー2021バリック (新樽熟成)
内容量:750ml アルコール度数:13.3%
瓶詰め本数:285本
タランソー社のアリエール産オークの新樽での熟成。2018年以来3年ぶりの新樽導入となりました。メルロー100%。糖度21.7度、非常に良いコンディションで収穫された葡萄をさらに厳格に黒い粒のみに選果し、仕込んだワインです。発酵直後から例年にない充実感を感じるワインでしたが、2年熟成の後は、しっかりとした厚みと凝縮感があります。新樽のタンニンに支えられた充実した味の構成、繊細ながら濃くなめらかな香り。そして何よりもこの年のワインの特徴は、その味が葡萄由来の数々の味で構成されている印象というよりはそれを一段超えた、「一つのワインとしてのまとまった味の存在」を感じるのです。口全体に広がる旨み、その奥行きの中に手ごたえのある締まったさらなる深い味わいがあります。
求めている「高品質のワイン」に1歩近づいたワイン。
この17年間の赤ワインの中では最高のビンテージと言えます。
2021年の葡萄
2021年4、5月は比較的高い気温で発芽は順調。6、7月は晴天に恵まれる日が多く、特に7月は真夏の気温、開花、房の生育も良好でした。8月は雨が比較的多く気温はさほど上がりませんでしたが、秋の雰囲気を漂わせ9月の晴天につながりました。全体的に葡萄にとっては気候の流れは理想的で、非常にコンディションの良い収穫を迎えることができました。
仕込みも完全に黒い色の粒だけを厳しく選果、糖度が高くても色がやや薄いものは完全にはじきました。
当然量は減りましたが、その結果、発酵後のワインは非常に充実した色と味を見せ、ボディと旨みが十分にあり、この17年間の造りの中では最高の仕上がりになりました。
「テロワールを生かした高品質のワイン造り」のコンセプトのもと、理想にまた一つ歩を進められた年になりました。