2021年4、5月は比較的高い気温で発芽は順調。6、7月は晴天に恵まれる日が多く、特に7月は真夏の気温、開花、房の生育も良好でした。8月は雨が比較的多く気温はさほど上がりませんでしたが、秋の雰囲気を漂わせ9月の晴天につながりました。全体的に葡萄にとっては気候の流れは理想的で、非常にコンディションの良い収穫を迎えることができました。
仕込みも完全に黒い色の粒だけを厳しく選果、糖度が高くても色がやや薄いものは完全にはじきました。
当然量は減りましたが、その結果、発酵後のワインは非常に充実した色と味を見せ、ボディと旨みが十分にあり、この17年間の造りの中では最高の仕上がりになりました。
「テロワールを生かした高品質のワイン造り」のコンセプトのもと、理想にまた一つ歩を進められた年になりました。